「老後資金はいくら必要?」
「投資信託と預金はどのくらいの割合が理想?」
老後に向けた資産づくりは誰にとっても大切ですが、
正解が分からず不安を感じる人も多いはずです。
安心してください。
老後資金の準備は “投信と預金のバランス” を決めるだけで、難しくありません。
この記事では、今からでも始められる
シンプルで無理のない老後資金づくり をわかりやすく紹介します。
結論:老後資金は「投信6〜7:預金3〜4」のバランスが最適
老後に向けた基本バランスはこのイメージ。
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投資信託(成長)……60〜70%
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預金(安心)………………30〜40%
この比率は、
「増やす力」と「守る力」をバランスよく両立できる設計です。
なぜ投信と預金のバランスが大事なのか?
投資信託の役割:老後資金を“増やす”
投信のメリットは、何と言っても 長期でお金が育つ こと。
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20年で複利効果が大きく働く
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インフレ(物価上昇)に強い
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NISAで税金ゼロの恩恵が大きい
老後に向けた“成長エンジン”として欠かせない存在です。
預金の役割:お金を“守る”
預金は増えませんが、
老後の資産管理には大切な役割があります。
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暴落時の生活費として使える
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毎月の生活費の予備
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投信の取り崩しを遅らせられる
老後の安心感は“現金がある量”で大きく変わります。
老後資金はいくら必要?(ざっくり理解でOK)
老後資金は家庭によって違いますが、
一般的には次が目安です。
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夫婦2人:2,000〜3,000万円
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単身:1,000〜2,000万円
もちろん年金額や家計次第で変わります。
※老後資金を“年金だけに頼らないため”に投信を使うのが基本設計。
家計年代別|投信と預金の理想バランス
① 20〜30代:投信8〜9割、預金1〜2割
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投資の時間が最も味方する年代
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預金は生活防衛資金+少しだけでOK
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つみたてNISAを満額ペースで進めたい時期
大きく増やせる時期なので投信比率は高めで問題なし。
② 40代:投信7割、預金3割
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教育費・住宅ローンが重なる時期
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無理は禁物
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“投信で育てつつ、現金も厚め” が安全
積立は継続、預金比率は少しずつ増やす。
③ 50代:投信6割、預金4割
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老後まで10〜15年
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リスクを少し落とし始める時期
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積立は続けつつ守りも意識する
暴落が来ても取り崩しまで余裕があるように準備する。
④ 60代以上:投信5割、預金5割(または4:6)
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取り崩しが始まる時期
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預金を厚くして安心感を最大化
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投信も“増やす力”として半分は残す
預金比率を高め、暴落時でも投信を売らなくて済むようにする。
老後に向けた投信の選び方(王道3つだけ)
投信を選ぶ時は、難しい知識より
“長期に強いもの” を選ぶだけでOK。
✔ 全世界株(オルカン)
分散が広く、長期で最も安定しやすい。
✔ S&P500
米国の大型企業中心。
これまでの実績が強い。
✔ バランス型(株+債券)
50代後半〜60代にかけての持ち方として向いている。
老後資金を守る取り崩しルール(失敗しない基本)
✔ 毎年2〜3.5%ずつ取り崩す(安全ライン)
老後資産を長く持たせるなら
「定率取り崩し」が最も安全。
✔ 預金を厚めにして、暴落時は投信を売らない
暴落中に売るのは最悪。
預金で数ヶ月〜1年分まかなえると安心。
✔ 取り崩し前の5年は“リスク調整”をする
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株式を少し減らす
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債券や現金比率を増やす
これで暴落リスクを大きく抑えられる。
老後資金の作り方:最もシンプルで失敗しない手順
① 生活防衛資金をつくる(3〜6ヶ月分)
まずはこれが最優先。
② つみたてNISAを満額ペースでコツコツ
老後資金づくりの軸になる部分。
③ 預金と投信の比率を決める
年代別のバランスを参考に。
④ 50代からリスクを少しずつ調整
取り崩しに備えて資産を守る。
⑤ 老後は「毎年2〜3.5%を取り崩す」
資産が長持ちする黄金比率。
まとめ:老後資金づくりは“投信と預金のバランス”だけでOK
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投信6〜7割:資産を増やす
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預金3〜4割:生活を守る
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年代が上がるほど、預金比率を増やす
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老後の取り崩しは定率(2〜3.5%)が安全
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暴落時は預金で生活、投信は売らない
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つみたてNISAを軸に、無理のない範囲で続ける
老後資金づくりは「特別な人だけができるもの」ではありません。
今できるペースから始めれば、誰でも安心できる土台を作れます。
