投資信託を始めた人の多くが感じる疑問が、
「途中で売っても大丈夫なの?」
という不安です。
結論から言うと、
投資信託はいつでも売ってOK。途中で売っても問題ありません。
ただし、
“売ってもいいタイミング” と “売らないほうがいいタイミング”
が確かに存在します。
この記事では、初心者が損しないための売り方・考え方をやさしく解説します。
投資信託は途中で売っても大丈夫(ただし目的次第)
投資信託は、株式やETFと同じく 途中で自由に売却できます。
買った金額が少なくても、多くても関係ありません。
ただし、
「なんとなく不安になったから売る」という行動は、
長期投資ではもっとも損をしやすいパターンです。
売って良い理由・売らない方がいい理由を区別することが大切です。
【売ってもいいタイミング】目的がある売却は問題なし
① 資金が必要になった時(生活・教育・車購入など)
生活費や大きな出費のために売るのは “正しい売却” です。
投資信託は自由に売れることがメリットでもあります。
② 目標金額に到達した時
たとえば…
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教育資金として300万円貯めた
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車の頭金として100万円確保できた
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家族のイベントに使う予定がある
など、目的達成後に売るのは合理的です。
③ 投資方針を変更する時
「全世界株からS&P500に変えたい」「債券を増やしたい」など、
リスク許容度が変わった時の売却はOK。
ただし、
“感情的な乗り換え” は損しやすいため注意が必要です。
④ 老後の取り崩し(年金代わりで使う)
老後の生活費を補う目的で、
少しずつ売却して使うのはごく自然な方法です。
【売らないほうがいいタイミング】損しやすいケース
① 含み損のまま、焦って売る時
初心者で一番多い失敗がこれ。
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含み損
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下落相場
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不安
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→ 焦って売却
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→ 数ヶ月後に回復していた
というケースは多くあります。
短期の下落=売り時ではありません。
② 相場が大きく落ちた時(暴落中)
暴落中に売ってしまうと “底で売る” ことになりやすく、
その後の回復に乗れないため大きく損をします。
むしろ暴落は、長期投資では “安く買えるチャンス” です。
③ SNSやニュースに惑わされた時
「大暴落が来る!」「もう終わりだ!」
こうした言葉に影響されて売るのはNG。
ネガティブな情報は、大半が煽り目的です。
④ まだ投資を始めて1〜2年の段階
投資信託のメリット(複利)が効き始めるのは 5年以上 です。
短く区切ってしまうと、
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上手くいかない
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リターンが弱い
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不安になりやすい
という理由で損することが多いです。
長期投資の基本は「売らずに続ける」
投資信託は 長期で持つほど勝率が上がる という特徴があります。
長期で見ると…
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世界株式は右肩上がり
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米国株は特に回復力が高い
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暴落は“あとから見れば買い場”
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上下を繰り返しながら成長する
というのが歴史データでも明らかです。
どうしても売りたい時の考え方
① 売る理由が「不安」だけなら再検討
不安は理由になりません。
たいていは “短期の値動き” に影響されています。
② 積立額を一時的に下げる選択もアリ
いきなり売らずに、
積立を下げる or 止めることで不安が落ち着く人も多いです。
例:
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3万円 → 1万円
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1万円 → 3,000円
③ 生活費の半年分は投資に回さない
「急にお金が必要になったから売る」
という事態を避けるため、
生活防衛資金を確保してから投資するのが安全です。
投資信託を売る手順(簡単)
どの証券会社も基本は同じです。
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ログイン
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投資信託の保有一覧
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「売却(解約)」を選ぶ
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売却金額を入力
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受取口座を確認
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実行ボタンを押す
その後、数日で現金が口座に振り込まれます。
まとめ:途中で売ってもOK。でも“売る理由”が大事
投資信託は途中で売っても問題ありません。
ただし、以下に注意すると失敗しにくくなります。
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感情で売らない
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含み損の時の売却はNG
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暴落中の売却はリスクが高い
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長期で続けるほど結果が安定する
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目的がある売却はOK
売る・売らないを迷った時は、
“目的” を基準にすると判断を間違えません。
