投資信託の積立を続けていると、
「増やしたいけれど怖い…」
「減らしたいけど、やめるのは違う気がする」
と迷う場面が出てきます。
結論からお伝えすると、
積立額の調整は“攻め”ではなく“守りと継続”のために行うもの です。
この記事では、積立を長く続けるために
“どう増やすか” “どう減らすか” の判断基準をまとめました。
積立額は定期的に見直してOK
積立投資は「続けること」が最重要であり、
金額はあなたの生活に合わせて柔軟に調整しても問題ありません。
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無理のない金額
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続けられるペース
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心が落ち着く範囲
この3つを守ることで、長期投資の成功率が大きく高まります。
【積立額を“増やす”タイミング】
無理に増やす必要はありませんが、
次のような場合は積立額アップのチャンスです。
① 収入が増えた時(昇給・副業収入など)
もっとも王道のタイミング。
収入が増えた分の 20〜30%だけ増額 するイメージが負担が少なくておすすめです。
例
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月1万円 → 12,000円
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月1万円 → 15,000円
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月3万円 → 35,000円
“増やしすぎない”のがコツです。
② 支出が減った時
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車のローンが終わった
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家賃・保険見直しで固定費が減った
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趣味の出費が落ち着いた
こういうタイミングで 出た余裕分だけ増額 すると自然に続きます。
③ 相場が落ちている時(追加投資に向いている)
暴落・調整局面・市場全体が下がっている時は
積立額を増やすと“安く買える時期”を活かせます。
ただし、 無理に増やす必要はありません。
例:
1万円 → 一時的に2万円
※半年だけ増額 → 元の1万円に戻す
というスタイルもOK。
④ 貯金が十分にあると感じた時
生活防衛資金(生活費の6ヶ月〜1年分)が確保できているなら、
積立額アップを検討できます。
余裕資金で長期投資へ回すのは理想的な流れです。
【積立額を“減らす”タイミング】
積立投資を続けていると、
「減らしたい…」という時期も必ず訪れます。
減らすのは悪いことではなく、むしろ賢い判断 です。
① 不安が強くて続けられない時
不安で眠れないほど気になるなら、
積立額を減らすのは正しい判断。
例
1万円 → 5,000円
5,000円 → 3,000円
“続けられる額”に調整すればOKです。
② 生活費が一時的に増える時
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引越し
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子どもの教育関連
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旅行
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車検・修理
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結婚・出産
こうした出費が増える前後は、
積立額を減らす or 一時停止するのが安全です。
③ 市場の下落が精神的につらい時
含み損になるとメンタルが乱れる人もいます。
この場合は、
“続けるけど、額を減らす” が最善策です。
例:
1万円 → 3,000円へ
金額を落とすだけで心の負担が軽くなります。
④ 家計の予備費が少なくなってきた時
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貯金が減ってきた
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思わぬ出費が続いた
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急な支払いが増えた
こうした状況では、積立額を下げるのが正解です。
投資よりも 生活の安定 が優先です。
【積立を“やめる”のはNG?】
完全にやめる必要はほぼありません。
次のように調整するだけで問題なし。
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少額に減らす
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一時停止してもOK
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落ち着いたら再開で十分
“積立を止める=失敗” ではありません。
【中級者のコツ】積立額は「自動で増える設定」もあり
楽天証券やSBI証券には
積立額を自動で増額する機能 がある場合があります。
例:
毎年1,000円ずつ増やす
→ 無理なく投資額が増える
長期運用するほど効果が大きくなります。
【理想的な積立額の考え方】
✔ 長く続けられる額を最優先
月1万円でも月3,000円でも問題ありません。
✔ 心が不安なら“減らす”のが正解
精神的ストレスを感じると、継続が難しくなります。
✔ 余裕があれば“少し増やす”でOK
大幅に増やす必要はありません。
✔ 増減は恥ではなく“正しいメンテナンス”
投資は生活の一部。ライフスタイルに合わせて調整するのが普通です。
まとめ:積立額は「生活」と「心」に合わせて柔軟に動かす
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積立額は生活に合わせて自由に調整してOK
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不安な時は減らす・一時停止もアリ
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余裕がある時だけ増額
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増やすのも減らすのも“継続のため”
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長期投資は無理なく続けることが最重要
積立は「続けてさえいれば勝ちが近づく」投資方法です。
ぜひ自分のペースを大事にしながら取り組んでください。
