投資を続けていると、必ず遭遇するのが 相場の暴落 です。
「一気に含み損になって不安…」
「売ったほうがいい?買うべき?」
こうした気持ちは誰にでも起こります。
結論から言うと、
暴落時は“何をしないか”がもっとも重要 です。
この記事では、暴落時にやるべき行動と、
絶対に避けるべき行動をわかりやすく整理しています。
暴落は“年に1回〜数年に1回”必ず起こる
過去の暴落は必ず回復しており、
その後には大きな上昇が訪れてきました。
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リーマンショック
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コロナショック
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ITバブル崩壊
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欧州債務危機
一時的に30〜50%下がることはあっても、
長期では必ず回復してきた
というのが世界株式の歴史データです。
だからこそ、暴落時の行動が将来の資産を大きく左右します。
【暴落時の正しい立ち回り】5つの行動
① まずは“何もしない”が最強
暴落時にもっとも大きな損を出す行動は、
不安から売ってしまうこと です。
暴落中に売る=底値で損失を確定
↓
その後の回復に乗れない
↓
大きな機会損失になる
歴史を見ると、
「暴落の底で売って後悔した」
という人が圧倒的に多いです。
② 積立はそのまま継続する
ドルコスト平均法の最大のメリットは、
安いときに多く買えること。
暴落はむしろ“積立の追い風”です。
積立を止めるのではなく、
そのまま継続するのが正解 です。
③ 不安な場合は積立額を“減らす”で対応
暴落で精神的に不安になる場合は、
積立を完全にやめるのではなく、
一時的に 積立額を下げる のがおすすめ。
例:
1万円 → 5,000円
5,000円 → 3,000円
続ける負担が軽くなり、
市場の回復時に“自動で恩恵を受けられる”状態を維持できます。
④ 余裕資金があるなら“少しだけ買い増し”はアリ
暴落時は
「いつもより安い」
という投資のチャンスでもあります。
追加投資すると複利の効果が大きくなりますが、
以下の条件を満たした時だけにしましょう。
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余裕資金がある
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借金がない
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生活防衛資金は十分
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不安になりすぎない金額
スポット買付は“自由参加”であり、必須ではありません。
⑤ 現金比率を確認する
暴落時に焦りが出る原因は、
“現金の余裕が少ない”ことが多いです。
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生活費6か月分
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急な出費に備えるお金
これらを確保できているか確認しましょう。
暴落を落ち着いて乗り越えるための“心の安全資金”です。
【暴落時に絶対やってはいけない行動】
① ネガティブ情報に影響されて売る
SNS・ニュースは暴落時にセンセーショナルな情報を出します。
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「さらに下がる!」
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「逃げたほうがいい!」
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「今回は違う!」
ほとんどが煽りです。
投資判断は 自分の目的 を基準にすることが大切です。
② 含み損を恐れて“売却してしまう”
暴落中に売っても
「損失を確定するだけ」。
その後の回復に乗れません。
暴落後に株価が急上昇する“リバウンド”に乗れないのは
資産形成における最大の損失です。
③ 生活資金まで投資に回す
暴落をチャンスと勘違いして
“無理な買い増し” をするのは危険です。
焦って行動すると、
回復前に現金が足りなくなって積立を止めざるを得なくなります。
投資は“余裕資金”が原則です。
【データで見る】暴落は“長期投資では普通のイベント”
過去のデータを見ると、
暴落後に上昇するケースがほとんどです。
例
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2008年:リーマンショック
→ 数年後に過去最高値更新 -
2020年:コロナショック
→ 1年でほぼ完全回復、その後は高値更新
結局、“暴落に耐えた人” が大きく資産を伸ばしています。
【暴落時の心構え】中級者が知っておくべき3つの視点
① 下落も含めて「正常な値動き」
暴落は珍しい現象ではなく、
市場の“呼吸”のようなものです。
② 暴落時はむしろ“将来の利益の源泉”
安い時期に買った分、
回復時の伸びが大きくなります。
③ 暴落の底は誰にも分からない
完璧なタイミングで買うのは不可能です。
長期投資の勝ち方は、
「暴落も回復も両方取りにいく」ことです。
まとめ:暴落時は“継続・冷静・少額”が最強の戦略
暴落のたびに一喜一憂する必要はありません。
大切なのは次の5つ。
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何もしない(売らない)
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積立は継続
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不安なら積立額を下げる
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余裕があれば少し買い増し
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現金比率を保つ
暴落を“怖いイベント”ではなく、
“未来の利益の種まき期間”として捉えられると、
投資は格段にラクになります。
焦らず、ゆっくり続けていきましょう。
