投資を始めると必ず迷うのが
「S&P500」「オルカン」「NASDAQ100」 のどれを買うべきか、という問題。
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一番増えるのは?
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リスクが大きいのは?
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初心者向けはどれ?
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積立 NISA では何を選ぶべき?
こんな疑問を持つ人は多いです。
この記事では、3つの代表的なインデックスファンドを
特徴・リターン・リスク・向いている人 の観点で徹底比較します。
まず結論|迷ったらこの順番で選べばOK
結論から先にいうと、次の基準がおすすめです。
1位:オルカン(全世界株)
→ 迷ったらこれ。万能型でリスクとリターンのバランスが良い。
2位:S&P500(米国株)
→ 米国中心で成長力が高い。長期投資と相性抜群。
3位:NASDAQ100(ハイテク特化)
→ リターン最強クラスだが、値動きが大きく上級者向け。
ここから詳しく比較していきます。
① 比較表(ざっくり特徴)
| 指標 | オルカン(全世界株) | S&P500 | NASDAQ100 |
|---|---|---|---|
| 投資対象 | 世界中の株式 | 米国の代表500社 | 米国のハイテク100社 |
| リスク | 中程度 | やや高い | 高い |
| リターン | 中程度 | やや高い | 高い |
| 値動き | 安定 | 中程度 | 激しい |
| 分散性 | 最高 | 高い(米国内) | 低い(ほぼハイテク) |
| 初心者向け | ◎ | 〇 | △ |
| 長期投資適性 | ◎ | ◎ | 〇 |
② それぞれを詳しく解説
オルカン(全世界株式)
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
オルカンは
日本を含む全世界にまるごと投資できる インデックス。
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米国
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日本
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欧州
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新興国
など、世界中の企業に分散されており、
もっとも“安全に世界平均を取れる”投資です。
メリット
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全世界に分散されリスクが低め
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国の成長に左右されにくい
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初心者と相性が良い
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十分なリターンを狙える
デメリット
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米国のみよりは伸びが少し控えめ
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スリム米国株(S&P500)ほどの爆発力はない
向いている人
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初心者
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迷いたくない人
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リスク少なめで長期投資したい人
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世界全体の成長に乗りたい人
S&P500(米国株)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
S&P500は
米国の代表的な500社に投資できるファンド。
米国は
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世界最大の経済
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強い人口増加
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世界的な企業の中心(Apple, Google, Amazonなど)
という特性から、
歴史的に世界トップクラスの成長力 を持っています。
メリット
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過去のリターンが非常に高い
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米国経済の強さに乗れる
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オルカンより成長力が期待できる
デメリット
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米国が不調だと大きく影響する
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完全な分散とはいえない
向いている人
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長期で攻めたい
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米国の強さを信じている
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値動きは耐えられる
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オルカンよりリターン重視
NASDAQ100(ハイテク特化)
NASDAQ100は
米国のハイテク企業が中心のインデックス です。
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Apple
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Microsoft
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Amazon
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NVIDIA
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Google
世界を動かす巨大IT企業が集結しています。
メリット
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3つの中でダントツのリターン
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ハイテクの成長が続く限り強い
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米国のイノベーションの中心に投資できる
デメリット
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値動きが最も激しい
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下落時はS&P500以上に落ちることも
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初心者にはメンタルが厳しい
向いている人
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値動きの大きさを楽しめる人
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ハイテクの未来を信じている
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投資経験がある
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一部ポートフォリオに組み込みたい中級者
③ 過去リターンの比較(ざっくり傾向)
過去20年の傾向で比較すると…
1位:NASDAQ100(圧倒的)
2位:S&P500
3位:オルカン
ただし、
“リターンが高い=リスクも高い” のが基本です。
オルカンはリターンが少し低いものの、
リスクが低くて非常に安定。
初心者で暴落に不安がある人は
オルカンが最も続けやすい です。
④ 初心者〜中級者が選ぶとしたら?
目的別におすすめをまとめました。
とにかく迷いたくない
→ オルカン
リターン重視で攻めたい
→ S&P500
“増える時は大きく増やしたい”タイプ
→ NASDAQ100
初心者で暴落が怖い
→ オルカン 一択
中級者で分散も攻めも欲しい
→
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オルカン80% + NASDAQ100 20%
または -
S&P500 70% + NASDAQ100 30%
⑤ 積立NISAではどれが最適?
結論:
オルカン or S&P500が最適。
NASDAQ100は値動きが大きすぎて
“初心者のメンタル崩壊リスク” があるため、
長期・積立にはやや不向き。
ただし中級者以上なら、
つみたてNISAではなく特定口座で少額を持つのはアリ。
まとめ:3つは“どれも優秀”だけど適性が違う
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オルカン:迷ったらこれ。最も安定。
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S&P500:米国の強さを信じるなら最適。
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NASDAQ100:リスクを許容できる中級者向けの攻めファンド。
大切なのは、
“自分の性格やリスク許容度と合っているか”
です。
焦らず、自分に合ったファンドを選びましょう。
