「投資を続けるなら、アセットアロケーションが大事」と聞いたことがある人は多いと思います。
ただ、
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どうやって決めればいい?
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何をどれくらい持てばいい?
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リスクとのバランスは?
こうした疑問を持つ初心者・中級者はとても多いです。
アセットアロケーションとは
“資産全体の割合をどう配分するか”
という投資の土台となる部分。
この記事では、初心者でも無理なく作れるように
ステップごとにわかりやすく解説します。
アセットアロケーションとは?
一言でいうと、
株式・債券・現金などをどの割合で持つか決めること。
投資の成果の80%はアセットアロケーションで決まる
と言われるほど重要な考え方です。
まず結論:初心者〜中級者の最適解は「株式中心のシンプル配分」
難しく考える必要はありません。
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長期投資する
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積立を続けている
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オルカン・S&P500を買っている
こうした人は
株式70〜100% が基本になります。
ただし、あなたのリスク許容度によって調整が必要です。
アセットアロケーションを作る手順(初心者〜中級者向け)
STEP1:リスク許容度をチェックする
(※すでに記事を書いているのでリンクを貼る)
リスク許容度が
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高い → 株式多め
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普通 → 株式70〜80%
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低い → 株式50〜60%、債券を加える
この基準が、あなたの“投資の軸”になります。
STEP2:投資期間を決める
期間が長いほど、株式の割合を高くできます。
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20〜30年 → 株式100%でもOK
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10〜20年 → 株式80〜90%
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5〜10年 → 株式60〜80%
STEP3:目的別に資産の種類を決める
投資で使われる主な資産(アセット)は5つ。
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株式(全世界・米国・日本など)
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債券(国内外)
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不動産(REIT)
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コモディティ(ゴールドなど)
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現金
中級者でも、この中から
株式+債券+現金
の3つが中心で十分です。
STEP4:あなたに合った“黄金バランス”を選ぶ
以下は、初心者〜中級者のアセットアロケーションのテンプレです。
【リスク許容度:高い】
長期視点・値動きは気にしないタイプ
→ 株式100%(オルカン or S&P500)
【リスク許容度:普通】
長期で増やしたいが、暴落は怖い
→ 株式80%:債券20%
中級者にもっとも人気の配分。
【リスク許容度:やや低い】
含み損が不安になりやすい
→ 株式70%:債券30%
精神的に一番安定する組み合わせ。
【リスク許容度:低い】
短期で現金が必要になる可能性がある
→ 株式50〜60%:債券40〜50%
安全性重視。
アセットアロケーション例(具体的銘柄付き)
迷いやすい初心者でも、以下を選べばOKです。
株式100%
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eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
または -
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
株式80%:債券20%
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株式:オルカン or S&P500(80%)
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債券:先進国債券 or 米国債券(20%)
株式70%:債券30%
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株式:オルカン or S&P500(70%)
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債券:新興国を含まない先進国債券(30%)
株式60%:債券40%
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株式:全世界株式(60%)
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債券:国内外の安定債券(40%)
中級者が知っておくべき3つの考え方
① 証券口座は1つでOK
アセットアロケーションは「口座の数」ではなく
“何を何%持つか”だけで決まります。
SBI証券 or 楽天証券のどちらか1つで十分。
② NISAは株式中心でOK
長期資産形成にもっとも向いているため、
債券やゴールドはNISA枠を使わなくてOK。
③ 一度決めたら、年1回のリバランスでOK
アセットアロケーションは
“作る → 調整 → 放置”
の流れが基本です。
売却調整よりも
積立の配分で調整する方が初心者向け です。
こんなアセットアロケーションはNG
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テーマ型の割合が大きすぎる
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債券ゼロで不安が大きいのに株のみ
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高配当株・日本株に偏りすぎる
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流行りに流される
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SNSの人の配分をそのまま真似る
アセットアロケーションは
“あなたの人生に合うこと” が絶対条件です。
まとめ:アセットアロケーションは“自分の軸”を作る作業
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株式・債券・現金をどう配分するか決めるもの
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リスク許容度 × 投資期間 × 目的 で決まる
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初心者は「株式70〜100%」で十分
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不安がある人は債券比率を少し増やす
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年に1回のリバランスで調整すればOK
アセットアロケーションは一度決めれば、
“投資の迷い” がほぼ消えます。
あなたに合ったバランスで、
無理のない長期投資を続けていきましょう。
