投資を始めると、必ず耳にするのが
「リスク許容度(リスクを受け止められる力)」 という言葉。
でも実際は、
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自分のリスク許容度がどれくらいなのか
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どうやって判断すればいいのか
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どの投資スタイルが合っているのか
ここまで明確にわかっている人は多くありません。
この記事では、初心者〜中級者でも迷わず判断できるように、
リスク許容度の測り方を“ストレスなく理解できる順序”で解説 します。
リスク許容度とは?
リスク許容度とは
投資による「値動き」や「含み損」を、どれくらい落ち着いて受け止められるか
という指標のこと。
ここを間違えると、
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投資が怖くなる
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不安で売ってしまう
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暴落に耐えられない
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積立が続かない
などの問題が起こりやすくなります。
逆に、リスク許容度が分かっていれば
一生使える“自分専用の投資ルール” が作れます。
リスク許容度は「3つの要素」で決まる
リスク許容度は次の3つで構成されています。
① 経済的なゆとり(資産・収入・支出)
→ お金に余裕があるほど、値動きに強くなる
② 投資経験(メンタル・慣れ)
→ 経験があるほどブレにくくなる
③ 将来のライフプラン(投資期間)
→ 投資できる期間が長いほどリスクは取りやすい
【あなたのリスク許容度をチェック】5つの質問に答えるだけでOK
以下の質問に、素直に答えてみてください。
合計点であなたのリスク許容度がわかります。
Q1. 投資期間はどれくらい?
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10年以上:3点
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5〜10年:2点
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5年未満:1点
Q2. 収入と支出のバランスは?
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余裕がある(月2万円以上貯金できる):3点
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なんとかプラス(5千〜2万円貯金):2点
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ギリギリ or 赤字:1点
Q3. 現金の貯金はどれくらい?
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生活費6ヶ月以上:3点
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生活費3〜6ヶ月:2点
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生活費3ヶ月未満:1点
Q4. 投資の値動きに対する気持ちは?
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含み損でも割と平気:3点
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少し不安はあるが耐えられる:2点
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マイナスになるとすごく不安:1点
Q5. 暴落(20%下落)が起きた時の行動は?
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積立継続、追加投資も検討する:3点
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積立継続はできる:2点
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売りたくなる:1点
【合計点でわかる】あなたのリスク許容度タイプ
13〜15点:リスク許容度「高い」
→ 米国株・全世界株の積立中心で問題なし
→ 一時的な下落にも強いタイプ
→ リスクを取るほど長期でリターンが期待できる
9〜12点:リスク許容度「普通」
→ 全世界株 or 全米株がちょうど良い
→ 下落時に不安はあるが続けられるタイプ
→ 積立額は無理せず調整しながらがベスト
5〜8点:リスク許容度「やや低い」
→ 株式100%より、少し“安定性”を残すのが安心
→ 最適例:
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全世界株70〜80%
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先進国債券20〜30%
5点以下:リスク許容度「低い」
→ 株価の上下が強いストレスになるタイプ
→ 無理をせず、以下のような配分が向いています
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全世界株50〜70%
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債券30〜50%
【よくある悩み】点数が低かった…どうすればいい?
心配いりません。
リスク許容度は 経験と積立の継続で自然に上がっていきます。
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月5,000円から小さく始める
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慣れてきたら月1万円に増やす
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下落を経験するとメンタルが強くなる
こうして段階的に伸びていきます。
リスク許容度を上げたい人がやるべきこと
✔ 生活防衛資金を貯める
“現金の安心感” があるだけで
含み損のストレスが激減します。
✔ 積立額を下げて心の負担を減らす
不安な時は積立額を減らすほうが継続しやすいです。
✔ 勉強を続ける
仕組みを知ると、値動きに振り回されにくくなります。
リスク許容度が高すぎる場合の注意点
攻めすぎてしまうタイプの人は
“株100%”を選びがちですが、
収入の変化や家庭環境によって急に不安が来ることがあります。
✔ 株式90〜100%
✔ 債券0〜10%
この配分は強いですが、
「絶対の正解」ではないことも意識しておきましょう。
まとめ:リスク許容度を知ると、投資の迷いが消える
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リスク許容度は“自分がどれだけ値動きに耐えられるか”の指標
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5つの質問で簡単にチェックできる
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高・中・低で適切な投資スタイルが分かる
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経験と積立で許容度は自然に上がる
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無理なく続けられる投資が最も強い
長期投資では「自分に合ったリスク」を知ることが
成功への近道になります。
焦らず、自分のペースで取り組んでいきましょう。
