投資信託は「初心者向け」とよく言われますが、もちろん良い点もあれば注意点もあります。
この記事では、投資をこれから始める人が知っておきたい 投資信託のメリット・デメリット をシンプルにまとめて紹介します。
結論から言うと、長期で積立をするなら投資信託は非常に相性が良く、資産形成の中心にしやすい商品です。
投資信託のメリット
① プロが運用してくれるので初心者でも始めやすい
投資信託は、銘柄選びやタイミングをすべて運用会社が行います。
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どの企業を買えばいいか
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いつ売ればいいか
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どれくらい分散させるか
こうした判断をあなたがする必要はありません。
投資の知識が少ない人でも「お金を預けて積み立てるだけ」で続けられるのが最大の魅力です。
② 少額からコツコツ積立できる(100円〜1,000円からOK)
SBI証券や楽天証券など大手の証券会社であれば、100円〜1,000円 で積立できます。
「まとまったお金がないから始められない」という不安がなくなり、
家計に負担をかけずに始められるのが大きなメリットです。
③ 自動で分散投資されるからリスクが低い
投資信託は、1つの商品に数百〜数千銘柄が含まれています。
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国(アメリカ・日本・欧州・新興国)
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企業(数千社)
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業種(IT・医療・資源など)
このように一気に広い範囲へ投資できるため、
“ひとつの企業が下落しても他が支える”という状態になり、リスクが抑えられます。
初心者にとって最大の安心ポイントです。
④ 新NISAに対応している(税金ゼロで運用)
新NISA(つみたて投資枠)は、投資信託を長期で積み立てるための制度です。
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売却益
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分配金
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値上がり
これらがすべて非課税になるのは投資信託の大きな強み。
税金が引かれないため、長期で積み立てると資産の伸びが大きく変わります。
⑤ 長期で持つほど成果が出やすい
投資信託の多くは、世界の成長に合わせて資産が育つ仕組みです。
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世界の人口が増える
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企業が利益を上げる
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経済規模が大きくなる
これらが続く限り、市場全体は長期的に上昇しやすい傾向があります。
「積み立てる → 長期で育てる」ことで最も力を発揮します。
⑥ 手間がほぼゼロで続けられる
一度積立設定をすると、あとは自動です。
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毎月決まった日に積立
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設定後は放置でOK
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忙しい人でも続けられる
家事・育児・仕事の合間で投資に時間を取れない人でも無理なく継続できます。
投資信託のデメリット
メリットが多い投資信託ですが、デメリットもしっかり理解しておきましょう。
① 元本が保証されているわけではない
株や債券を含むため、値動きによって資産が減る可能性があります。
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世界不況
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市場の急落
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為替の変動
こうした影響を受けることがあります。
ただし、長期で積み立てることでリスクは大きく下がる のが特徴です。
② 短期で利益を狙う投資には向かない
投資信託は「長期で育てる投資」です。
1ヶ月〜数ヶ月で利益を出すような短期目的には向かず、
むしろ短期で上下する値動きが気になって失敗しやすくなります。
“ゆっくり育てる商品”と理解しておく必要があります。
③ 手数料(信託報酬)がかかる
投資信託には運用中にかかる手数料(信託報酬)があります。
ただし、現在は 0.1〜0.2%台の超低コスト投信が中心 です。
有名な投信なら手数料はほとんど気にならないレベルです。
④ 分散されるため“大きな一撃利益”は出にくい
個別株のように「1つの企業が急成長して爆益」という状況は起こりにくいです。
リスクが低い=リターンも比較的安定的
という特徴があります。
大きな山を狙う投資というより、
着実に増やしていく投資 に向いています。
投資信託は「メリット>デメリット」になる人が多い
初心者・時間がない人・安定的な資産形成をしたい人にとって、投資信託のメリットは非常に大きいです。
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プロが運用
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少額で開始
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分散投資でリスク軽減
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新NISA対応
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放置で育つ
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長期で成果が出やすい
デメリットを理解したうえで使えば、資産形成の中心に置きやすい商品です。
