投資信託は「プロがまとめて運用してくれる商品」というのはわかったけれど、
「じゃあ、実際どうやってお金が増えるの?」
と疑問に感じる人も多いはずです。
この記事では、投資信託が増えていく流れを、初心者でも安心して理解できるように整理して解説します。
投資信託は「みんなのお金をまとめてプロが運用する仕組み」
投資信託の基本はとてもシンプルです。
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投資家から集めたお金をひとつにまとめる
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運用のプロ(ファンドマネージャー)が投資先を選ぶ
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株や債券、世界中の資産に分散して投資する
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運用成果が投資家に反映される
あなたは“お金を預けるだけ”。
あとはプロが投資を行い、その成果が自分の口座に反映される仕組みです。
投資信託が増える“2つの理由”
投資信託が増える仕組みは、たった2つだけです。
① 投資した資産が値上がりする(キャピタルゲイン)
投資信託の中身は、
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株式
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債券
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不動産
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国際株式
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新興国株式
などで構成されています。
たとえば株が成長して企業価値が上がれば、その株の価格が上昇します。
投資信託はその株をまとめて持っているので、基準価格(投信の値段)も上がる という仕組みです。
つまり、
世界の企業や経済が成長するほど投資信託の価値も上がる
という流れになります。
② 投資先から得られる利益(インカム)が反映される
株や債券を持っていると、企業の利益や利息を受け取ることができます。
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株 → 配当
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債券 → 利息
こうした利益は、投資信託の基準価格の上昇につながります。
※「分配金」として受け取るタイプもありますが、初心者には“分配金がない=再投資されて基準価格が上がるタイプ”が一般的でおすすめです。
投資信託の価格「基準価格」は毎日変わる
投資信託には「基準価格」という値段があります。
これは株価のように毎日上下します。
例:
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基準価格 10,000円
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基準価格が上がり → 10,500円
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あなたの資産も5%増えている
というイメージです。
投資信託は株式市場などの動きに連動して変動するので、短期では大きく動きますが、長期では緩やかに上昇しやすい特徴があります。
投資信託は「自動で分散投資される」仕組みが強み
投資信託の中身は、数百〜数千の銘柄に分散されています。
1つの企業が下がっても、他の企業が支える
↓
大きく資産が減りにくい
「分散投資」と呼ばれ、初心者にとって最大の安心材料です。
もし個別株で特定の企業が大きく下落すると損失は大きいですが、
投資信託は「全世界・全業種」に投資できるためリスクが低くなります。
積立投資すると増えやすいのはなぜ?
投資信託は“積立”と相性が抜群です。
理由は次のとおり。
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価格が高い時は少なく買う
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価格が安い時は多く買う
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平均購入価格が自然と低くなる
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長期で資産が増えやすくなる
これを ドルコスト平均法 と呼びますが、名前より仕組みを理解することが大切です。
“値段が動いても淡々と積み立てれば、平均的に安く買える”というイメージを持っていればOKです。
投資信託は「長期で持つ人」が勝ちやすい理由
短期では上がったり下がったりしますが、
長期で見れば世界経済は右肩上がりです。
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世界人口は増え続ける
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企業は成長し続ける
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経済規模は拡大していく
つまり、
長期で投資信託を持つほど利益が出やすい
というのが歴史的な傾向です。
新NISAも「長期運用」が前提で設計されているのはこの理由です。
まとめ:投資信託は世界の成長に乗って資産を増やす仕組み
投資信託の仕組みは、初心者でもシンプルに理解できます。
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集めたお金をプロが運用
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世界に分散投資されリスクが下がる
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株価の上昇・配当・利息などで資産が増える
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基準価格は毎日変動する
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積立と長期運用が最も効果を発揮する
投資信託は「投資の王道」。
初心者が安心して始められる理由がここにあります。
